映画

アウトレイジビヨンド

気になっていたものの気がつけばTV放送で前作アウトレイジを観て、
記憶も薄れぬ内に続編も観れてよかったよかったじゃねぇよ
てめえこのやろーばかやろー

という啖呵ばかりで気になるという意見もありますが、
啖呵では全員がケレンミをぎりぎり抑えての演技してるのが、
よく分かるリトマス試験紙のようだった。
オーバーにすればする程、滑稽になるんでしょうね。
そこを滑稽にしなかったのは、異様な演技力だと思います。
特に加瀬亮の演技が素晴らしい。

ストーリー的にはエピソードも掘り下げる事無く
淡々と進んでいく内容だけに2時間アッという間。
何も考えずに山王会と花菱会がなんだこのヤローで
バカやろーと進んでいくのです。もうドンパチゲーム。
でも置いてけぼり感が無かったのは、
小日向文世演じる刑事を使っての話の舵の取り方が上手く、
観客にも、こっちがこう動いたらこうくるよな?と
楽しむ事が出来たからじゃないかなぁと思います。

細かい所では最初の誘導尋問なんか落語っぽかったし、
どこか落語・漫才の笑いの取り方があったり、
鈴木慶一が担当している音楽、車のドアの音、銃声etcの音響など
のクオリティなど質は高かった。

でも、またこういう映画が観たいか?と言ったら
観たくないです。その先にほんっっっとうに、何もないから。

その先に何もないけど、何かあんじゃん?やっぱねーじゃん。
ばっかやろーって北野映画が観たいな。また。